びまん性脱毛症とは
びまん性脱毛症とは、頭髪全体が薄くなる女性特有の脱毛症のことです。
男性の脱毛症は生え際の後退や頭頂部の薄毛など、局所的な症状が多く見られますが、女性の脱毛症は『びまん=一面に広がること』という名の通り、全体的に薄くなる傾向にあります。
抜け毛もそうですが、髪自体が細くなり、全体的にボリュームがなくなって地肌が透けて見えたりします。
びまん性脱毛症の原因
男性特有のAGA(男性型脱毛症)の主な原因は男性ホルモンの作用によるものですが、びまん性脱毛症の原因は多岐に渡ります。
まれにホルモンによる脱毛症も見られますが、多くの場合は加齢やストレス、生活習慣などが原因となっています。
原因1.加齢
女性だけでなく、男性にも当てはまる脱毛原因です。
人間は加齢にともない、あらゆる機能が衰える傾向にありますが、毛髪生成機能もそのひとつです。
年を取ると、毛髪を生成する毛母細胞の働きが鈍くなり、髪が生えにくくなってきます。
男女とも40代を過ぎたあたりから発毛力が衰えはじめ、以降、年々減少していってしまいます。
原因2.ストレス
ストレスは性別に関係なく抜け毛となるもののひとつですが、近年は女性の社会進出により、女性の脱毛原因のトップを争う要因となっています。
強いストレスはヘアサイクルを乱れさせ、抜け毛を促進するほか、頭皮の血行不良を招いて発毛を妨げる原因ともなります。
原因3.ダイエット
無理なダイエットは女性特有の抜け毛要因のひとつと言えます。
絶食または無理な節食や、極端な偏食によるダイエットは、栄養不足を起こします。
毛髪の生成には栄養の摂取が不可欠なので、栄養不足は発毛や育毛の妨げになります。
特に毛髪は栄養分が最も回りにくいため、栄養不足の影響が出やすいのです。
原因4.ピル(経口避妊薬)の服用
ピルは女性ホルモンの作用を応用した経口避妊薬です。
女性ホルモンには黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2種類があり、このうち、黄体ホルモン『プロゲステロン』は妊娠を継続させる作用があります。
このプロゲステロンを配合したピルを服用すると、擬似的な妊娠状態が発生し、排卵を抑制することができます。
さらに、副作用として抜け毛を抑える効果があるため、ピルを服用している間は一時的に毛髪が成長しやすい体質となります。
そのため、ピルの服用を中止すると、プロゲステロンの作用がなくなり、反動で抜け毛が起こりやすくなる場合があります。
原因5.過度なヘアケア
女性に多い抜け毛の要因のひとつは、過度のヘアケアです。
清潔にしていたいと思うあまり、1日に何回も洗髪をしたり、頭皮をごしごしこすりすぎたりするのはかえって逆効果です。
市販のシャンプーは洗浄力の強いものが多いので、洗髪のしすぎは頭皮や髪を傷め、抜け毛を誘発します。
また、整髪料の使いすぎなども要注意です。整髪料の中には水に溶けにくいものがあり、シャンプーをしても落ちず、髪や頭皮にこびりついてしまうものがあります。
整髪料の残留は頭皮の炎症の原因となり、毛根にダメージを与え、抜け毛の原因となります。
びまん性脱毛症の治療
びまん性脱毛症の特徴は、AGAに比べ、脱毛原因がはっきりしているところです。
そのため、比較的治療しやすい傾向にあります。
ストレスをためず、1日3食バランスのよい食事を心がけるなど、生活習慣を変えることで改善に向かいやすいので、びまん性脱毛症になった場合は、まず生活習慣の見直しから始めるようにしましょう。
それでもなかなか改善が見られない場合は、女性用の育毛剤やサプリメントを摂取するなど、育毛のためのアイテムに頼るのもひとつの方法です。





