産後の抜け毛はいつ回復する?
産後の抜け毛はたいていの場合、特別な治療の必要もなく、自然に回復します。
産後脱毛症の仕組みを順を追って説明すると、
- 妊娠中、女性ホルモンの作用によって増毛する
- 出産後、女性ホルモンの分泌量が徐々に減っていく
- 女性ホルモンの作用によって増毛していた分が、どんどん抜け落ちる
- 抜け毛が起こった毛根が休止期に入る
- 休止期が終わり、発毛する
となります。
このうち、2~3の間は2、3ヶ月間のブランクがあり、4~5の間も、発毛するまでには2、3ヶ月間の準備期間を要します。
それらをすべて合わせると、産後脱毛症が起こってから発毛するまで、4~6ヶ月間の期間が必要となることがわかります。
よって、産後脱毛症が回復するのは4~6ヶ月間となりますが、発毛直後は産毛の状態なので、よほど注意して見ていなければ髪の毛が生えてきたかどうかはわかりません。
発毛後、髪の毛が成長し、見た目にはっきりと変化するのは半年後が目安と思っていいでしょう。
ただし、発毛や髪の成長度合いには個人差があります。早い人は半年には髪も生えそろってきますが、遅い人は1年後にやっと生えそろってきたということもあります。
そのため、半年経っても髪がまったく生えてこない!と嘆く前に、まず抜け毛が減っているかどうかをチェックしましょう。
たとえ目立って髪が生えていなくても、抜け毛が減っていれば、それは回復している証拠です。
そのまま様子を見ていれば産前の状態に戻る可能性が高いので、あまり心配する必要はありません。
回復を早めるには
とはいえ、たった数ヶ月間でも、薄毛の状態でいるのは女性にとってつらいことです。
もともと髪が生えるスピードが遅い人はもちろんですが、髪の成長スピードは加齢に伴ってじょじょに衰えていくので、高齢出産の人はさらに回復が遅れる場合もあります。
では、産後脱毛症の回復を早めるにはどうしたらよいのでしょうか。
産後脱毛症は本来、治療の必要のない脱毛症なので、特効薬などは存在しません。
しかし、発毛や育毛に適した環境を整えることで、回復を早めることは可能です。
まず、産後は体力が落ちているので、栄養をしっかり摂ることです。
髪は生体機能の中でも生命維持に直接無関係であることから、栄養分が最後に回る仕組みになっています。
栄養不足は髪の発育を妨げますので、体力の落ちている産後は特に、栄養の摂取に気を配る必要があります。
また、出産後は、育児疲れやストレスなどがたまりやすい時期でもあります。
ストレスや疲れ、寝不足などは髪の成長を妨げ、産後脱毛症の回復を遅らせる要因となります。
特に、ストレスをため込むと、ホルモン作用とは別に、心因性の抜け毛を誘発するおそれがあります。
心因性の抜け毛は自然に治りませんので、ストレスや疲れの蓄積には特に注意する必要があります。
以上の理由により、あまり疲れやストレスをためすぎず、栄養バランスの良い食事をきちんと摂ることが、産後脱毛症の回復を早める一番の方法と言えるでしょう。





